日本社会連帯機構を事務局とする都市農業研究会から「西東京市・農あるまちづくり講座」の講演依頼を受けて、9月15日(木)JA東京みらい保谷会議室で「居場所のあるまちづくり」のテーマで氷川台自治会・林 会長が講演を行いました。
講座案内
「西東京市・農あるまちづくり講座」は緑地や農地保全と都市農業振興に取り組み、まちづくり・歴史・食文化・収穫体験等を広く学習し、持続可能で循環型の地域社会づくりと、コミュニティの再生を目的とした講座です。期間は9月から来年2月までの半年間、月2回のペースで12回開講。12回の講座は4つのステージに分かれており、その第1ステージが「まちづくり」ということで、第2回の講座に、事例紹介として氷川台自治会への講演依頼をいただきました。
講座会場「JA東京みらい保谷」
会場
会場
講演する林会長
講演は「安心・安全で暮らしやすい地域をめざして~氷川台自治会の取り組み」と題して、氷川台自治会がこの12年間に様々な試行錯誤を乗り越えて、どのように地域を活性化してきたかを、パワーポイントを使って約1時間にわたり紹介しました。
なかでも、自治会内の空き地を利用した「自治会農園」については、この講座のテーマと関連していて、30名の参加者の多くの方が関心を持たれたようで、講演後の質疑応答でも、自治会農園に対する質問が多くありました。
パワーポイント画面「農園の変遷」
パワーポイント画面「新農園再開」
氷川台自治会でも他地域同様、空き家・空き地問題を抱えています。空き地は、雑草の繁茂・不法投棄等々で近隣に不安を与えます。自治会では空き地の所有者を探し出し、農園として管理することを条件に借り受けることにして、2011年に最初の農園を開設、その後さらに2か所を増設しましたが、所有者の土地売却⇒家屋新築により、一旦3か所とも閉園となりました。その3年後、 新たな農園を開設することができました。
農園の運営は、結成した「農夫の会」(現在・男女合わせて8名)が担当し、2回ほど「ジャガイモ堀り」「サツマイモ掘り」などの収穫祭を実施、子供たちの貴重な体験・交流の場となっています。また、農園わきに収穫した野菜の販売所「道の駅ひかわだい」を開設し、週に1度安価に販売、これが会員の交流の場となり、農園経営の自給自足にもなっています。
「自治会農園」については、今回の講座のテーマ「農あるまちづくり」に最も関連するところであり、西東京市の皆さんの参考になればと願っています。
余談ながら、氷川台自治会では、7年前から西東京市の2軒の無農薬農家に依頼して、毎週1回、「青空野菜市」として、無農薬・朝採り野菜の出張販売を実施しています。
氷川台自治会