お江戸日本橋を出ておよそ2里(約8㎞)、旧東海道の最初の宿「品川宿」には、行くたびに
新しい発見や楽しみがあります。
今回は標準のコースで、京急北品川駅から青物横丁駅間の旧東海道近くの名刹旧跡にそって、
往時の賑わいを偲びながら散策を楽しみました。
【コース紹介】 北品川駅を出て「品川宿まち歩きマップ」で今日のコースを確認し、雨の中の旧東海道品川宿ぶらり旅が始まりました。(今日の予定コースです。)
【旧東海道品川宿ばらり旅】
◇問答河岸の碑
このあたり、将軍徳川家光を迎えた東海寺の沢庵和尚と、禅問答が行われた、と言い伝えられているところ。
「海近くして東(遠)海寺とは、これいかに」=「大軍のみを率いても将(小)軍というが如し」
江戸時代、このあたりの東海道の直ぐ東側は海であったとのこと、訪ねて見ると、今でもその当時の様子がうかがえる場所でした。
◇品川浦船溜まり
江戸時代のこのあたり一帯は漁師町、海苔の養殖も盛んであったとのこと。今は釣り船、屋台船の発着場となり、東京湾からの潮の香りを満喫することが出来ました。
◇御前山下の」砲台跡
五角形の砲台跡は、現在、台場小学校の敷地内にあるそうです。小学校の校門前に造られた砲台の石垣と白い品川灯台のレプリカが、昔、ここに砲台があったことを示しています。この砲台は江戸防衛のため幕末に築かれた品川砲台の一つとのこと。
◇利田神社の鯨塚
11代、徳川家斉の時代に、品川沖に迷い込んだ鯨の骨を葬る珍しい塚で、隣の公園には、鯨の半身コンクリート立像がありました。
◇履物店「丸屋」
西から江戸に入る最後の品川宿では、履物などを新調する旅人のため、この様な履物店が数多くあったそうです。丸屋は昔の面影を残す貴重なお店で、お店の前に立ち、昔の旅人で街道が賑わう様子や旅人が履物を買い求める様子を想像したりして、しばし昔の東海道に思いを馳せ、そして、何か懐かしくも思える一瞬でした。
◇品川神社
品川神社は北品川の鎮守。6月の大祭は「北の天王祭」と呼ばれ、53段の階段を神輿が上り下りするそうです。境内には、宝物殿、神楽殿、板垣退助の墓などがあります。また、神社には富士山信仰の富士塚が造られていて、街道と富士登山でさぞ賑わったのではないかと想像できます。今回、富士登山はパス、ぜひ次には上りたい!。
◇昭和ネオン高村ミュージアム
ここは、(株)昭和ネオン先代の社長・高村五郎氏が収集した古看板180点のコレクションが展示公開(入場無料)されていて、江戸から昭和の時代を映すレトロな空間を演出していました。展示されている古い木の看板、一つ一つに目を通して昔を懐かしむ様に歩き、思わず手書きの文字の前で立ち止まったり、それぞれに、レトロな空間を楽しみました。
その後、善福寺、品川宿本陣跡を巡り、品川宿交流館で昼食をとってから、荏原神社、天妙国寺、品川寺などを巡りました。雨の上がった旧東海道を青物横丁駅へ向かって歩き、「旧東海道品川宿ぶらり旅」を終わりました。
*************************************************
【「旧東海道品川宿ぶらり旅」を終わって】
出発の時、降っていた雨も途中で上がり、往時の賑わいに思いを馳せながら、日常とは少し違う、ゆったりと流れる時間の中で、旧東海道の散策を楽しむことが出来た一日でした。
品川宿には興味深い名刹旧跡がまだまだ沢山あります。旧東海道品川宿散策マップなども充実していて、あらためて「もう一度、旧東海道を訪ねてみたい。」そう思える品川宿でした。
活動紹介:くるねっと (カテゴリー:健康)