5月22日(日)、今年も南三陸町寄木の漁師さん達が丹精込めて育てた「ワカメ・コンブ・ホタテ」の共同購入を実施しました。
氷川台自治会では、2011年3月11日に発生した東日本大震災で壊滅的な被害を被った南三陸町寄木地区の漁師さん達の支援活動を継続してきています。その一つは、震災翌年の秋から始まった「南三陸支援ツアー」です。ワカメ養殖のお手伝いを目的とした、1泊2日(のちに2泊3日)の訪問ツアーです。もちろん短時日ではたいした力にはなりませんし、漁師さんたちの海鮮浜焼きのもてなしの方が楽しかったりするのですが、「私たちのことを忘れないでくれることがありがたい」という言葉をいただいて、毎年実施し、2019年までに8回を数えます(コロナ禍により2年間中断)。その間、2014・15年の2度、「来訪ツアー」として、自治会に招きました。
「支援ツアー」の1場面・・・メカブ(ワカメの根元部分)の軸取り作業
2014年「来訪ツアー」の新聞記事
また別様の実利的な支援として、震災を乗り越え再開した養殖ワカメ・コンブ・ホタテの共同購入の実施です。事前に自治会員の注文を集約、一括して送ってもらいます。商品は、塩蔵ワカメ、茎ワカメ、コンブ、ホタテの味噌漬け・粕漬ですが、ワカメ・コンブは重量の違いがあるので全9品目になり、今年その総数は250個でした。なかでもホタテは冷凍してあるので、午前中に配送してもらい、午後に配布という綱渡りです。配布直前に品目別に分類、2人1組で商品を選び、代金と引き換えに会員に渡します。
販売するワカメ・コンブ・ホタテ
自治会役員と有志が販売スタッフです・・・林会長が販売手順を説明
商品の分類・・・そして予行練習
販売開始
販売は1時間で終了します。かつては商品の取り違えなどがあり、混乱したこともありましたが、回を重ねてノウハウを蓄積し、今回は商品・代金とも過不足なしで終了、スタッフ一同からは期せずして拍手と歓声の声が上がりました。
このワカメ共同購入は2012年から始まり、今回は11回目となり、注文会員数は79名、金額は25万円超でした。商売としては、大金とは言えないのでしょうが、この11年の注文会員総数は807世帯(会員総数350世帯)、購入代金は228万円になりました。また、現在では、市役所・社会福祉協議会等々、当自治会と接点のある団体に、共同購入の輪が広がっています。いかに継続が大切かの証左と言えるでしょう。
氷川台自治会