身近な自然と科学をコンセプトに、多摩六都科学館の協力のもと、4回目となる「多摩六都科学館ツアー」を実施しました。今回は、「顕微鏡でミクロの世界を知ろう」をテーマに、身近にあっても見ることの出来ない小さな世界、ミクロの世界を体験します。
・日時 2021年9月22日(水曜日)
・場所 多摩六都科学館
・主催 くるねっと
・共催 東久留米市
・共催 多摩市民活動ネットワーク
・協力 多摩六都科学館
🔶多摩六都科学館ツアーのスタート
ツアーに参加の皆さんは受付の後、科学館エントランス、「惑星探査機ボイジャー」の下に集合しました。
先ずは、くるねっとの石川代表から挨拶、続いて、多摩六都科学館の伊藤様よりツアーのスケジュールを説明して頂きました。伊藤様には、これから始まるツアー全体を案内して頂きます。最初の説明は、真上の「惑星探査機ボイジャー」についてでした.
<惑星探査機ボイジャー>
この探査機は1977年に打ち上げられ、木星や土星、天王星、海王星など、太陽系の惑星探査を行った後、40年以上を経過する現在も、大切な使命を担い、恒星間飛行を続けているとのこと。
その使命とは、「銀河系の果ての太陽系に人間が文明を築いた地球と言う星の存在を知らせること。」この地球からのメッセージを、遠い宇宙のどこかにに居る宇宙人(知的生命体)へ届けることだそうです。
<プラネタリウム>
プラネタリウム室に入ると、・・非日常的なドーム空間でこれからどんな物語が始まるのか、我々団塊世代にとっても、子ども心に戻った様な、ワクワク感を持ちませんか? 投影が始まります。
科学館から見た風景の中に今日の太陽、やがて太陽が西に沈むと満天の星と天の川、感動の星空が映し出されました。そして、その星々が形作る星座「白鳥座」「こと座」「わし座」など、沢山の星座が紹介されました。
星空の中に明るく輝く木星と土星、我々は宇宙船に乗って地球を離れ、その木星と土星への旅を体験することが出来ました。木星の縞模様と土星の環、その美しさに、またまた感動しました。
プラネタリウムの投影が終わり、ツアー参加者はその場に残って、記念写真をパチリ。そして、プラネタリウム解説員の方に質問を受けて頂きました。
参加者からは、「宇宙に果てはあるのか?」「ベテルギウスまでの距離はどのくらい?」「2000年前の星座と形は変わっている?」などなど、かなり専門的な質問が飛び出しました。
また、映像を使ってプラネタリウムの仕組みを説明して頂きました。
プラネタリウム室を後に、少しの休憩をはさんで展示室へ向かいました。
<展示室>
展示室は、チャレンジの部屋、からだの部屋、しくみの部屋、自然の部屋、地球の部屋の五つの部屋で構成されていて、その五つの部屋を、伊藤様に案内して頂きながら巡りました。
興味ある展示は、参加の皆さんに共通する様で、同じ展示の前で立ち止まります。
からだの部屋では、免疫力や抗体を作る仕組みについて
の解説があり、私たちの体に備わったウイルスから体を守る不思議な力を紹介していました。
コロナ禍の今、興味ある展示でした。
五つの部屋を巡りましたが、一つ一つの展示をじっくりと見るのには少々時間が不足気味、興味ある展示を「あらためてゆっくり見に来たい。」と言う声も聞かれました。
展示室巡りを終わり、科学学習室へ。
いよいよ、ミクロの世界を体験します。
<科学学習室>
全員が着席。何か、中学校の理科室での授業を思い
出します。先ずは、学芸員の方による顕微鏡の歴史
についての講座です。
400年前,顕微鏡の誕生は、肉眼では見えない世界があることの発見であったとのこと。そして、顕微鏡による微生物や病原体の発見は、医学に大きな貢献をしたことなど、様々な事例と共に顕微鏡の歴史を学習しました。
ピョンピョン動く小さく黒いもの、足があり目がある小さな生き物(のみ)であることも顕微鏡による発見であったとのこと。最初に見た人は驚いたことでしょうね。
いよいよミクロの世界。わくわくしながら顕微鏡に目を近付けました。
学芸員の方が様々なミクロの世界を用意してくれました。何れも身近なものですが肉眼では見ることが出来ない世界です。
小さな虫の世界、蝶の翅や鱗粉、水中の微生物、プランクトンやミジンコ、珪藻などなど。
皆さん、不思議な世界に「きれいだ。」「こんなに見えるの?」「久しぶりに顕微鏡を見た。」など、様々な感想が聞かれました。
驚きの珪藻アート。
珪藻の殻を顕微鏡の中で一つ一つ並べ作品に仕上げるミクロン単位でのアート制作です。このミクロの世界にもアーティストが居て作品を発表しているとのこと。顕微鏡でしか見ることの出来ない小さくて美しい、神秘の世界に感動でした。
ここで、「多摩六都科学館ツアー」は終了です。
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美しい星空に感動し、目に見えない小さな美しい世界にも感動した「マクロ」から「ミクロ」までを体験する科学館ツアーでした。
参加した皆さんからは、「楽しかった。」「また訪れたい。」「宇宙を体験し、感動した。」「久ぶりに顕微鏡を覗いた。」「興味深いものばかりだった。」などの声を聞くことが出来ました。
楽しんで頂けた「多摩六都科学館ツアー」であったと思います。
ツアーを支えて頂きました科学館スタッフの皆様、大変お世話になりました。
活動紹介 : くるねっと