脳が目覚めるアート塾、臨床美術体験講座は回を重ねて今回で12回目、多くの方々に臨床美術を体験して頂きました。毎回テーマを変えて開催してきた本講座、今回のテーマは、「雪の年賀状づくり」です。お正月まであと20日あまり、ちょうど良いタイミングでの年賀状づくりに、7名の方に参加して頂きました。
講師は何時もの、天本啓子さん(くるねっと会員)です。
くるねっとの石川代表から、開催に向けての挨拶と講師の紹介が終わり、臨床美術体験講座の開講です。
【開講】 講師の後ろに貼られている写真は、降る雪、積もっている雪、冬の寒そうな情景など、これらは参加者に雪の体験や記憶を呼び起こしてもらうためのもの。さらに、講師からも、ボタン雪、粉雪、わた雪、などなど、降る雪の種類、また、積もった雪でも、湿った雪、ふわふわした綿の様な雪、サラサラな雪など、様々な雪の話がありました。
参加の皆さんは、雪の体験や記憶を呼び起こし、雪をイメージすることが出来たのでしょうか。
雪を表現するのに大事な要素、雪のイメージに合った用紙を選びました。そして、その用紙に、最初は様子を見ながら少しづつ筆を進めていました。
講師の話を聞き、講師の描く雪を見ながら、しばらくすると自分の雪のイメージが用紙の上に見えてきたのか、一気に筆を進めていました。
用紙には、参加者それぞれが思い描いた雪が表現されていました。
次に、用紙に描いた雪を切り抜き、それをはがきに貼り付けて「雪の年賀状」を完成させます。
雪のイメージを崩さない様、はがき全体のデザインなどを考えながら形を決めて切り抜き、それをはがきに貼り付け、全員3枚の年賀状を完成させました。
【鑑賞会】 全員の完成した「雪の年賀状」をホワイトボードに貼り出し、参加者は作品の前に立っての、講座最後の鑑賞会です。作者は、「音もなく降り積もる雪」「春先に降る雪」など、自分が思い描いた雪のイメージを語りました。
鑑賞会が終わると、自分の作品に、皆さん満足している様子を伺うことが出来ました。
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◇講座を終わって
毎回、講座最後の鑑賞会では、自分の感性で思いのままに描いた作品に、作者自身が大変満足している様に感じることが出来ます。また、鑑賞会は、絵の好き嫌い、上手/下手に関係の無いアートの世界を感じる時間であり、臨床美術ならではの時間でもある様に感じています。
今後も、機会があればこの講座を開催し、多くの方が体験できる機会を作っていきたいと思います。
最後に皆さんの作品を紹介します。
活動紹介:くるねっと