臨床美術体験講座を開催しました。今回のテーマは「夏色コレクション」。
「花火」「すいか」「海」「かき氷」などの夏らしいイメージを集めてオイルパステルでカラフルに描きます。マスキングテープを最後に取ると、くっきりとした直線が全体を引き締めて 夏色コレクション の完成です。
くるねっと石川代表から、講座を前に、くるねっとの臨床美術への取り組みなどを簡単に説明させて頂きました。
今日、参加して頂いた10名の方々、この時点ではどんな作品作りとなるのか分かりません。
初めての方は少々不安も、既に何回も参加されている方は、制作が待ち遠しいといった感じで講師からの説明を待ちました。講師は何時もの天本啓子さんです。
【開講】
夏と言えば何をイメージしますか?
今回の臨床美術体験講座では、自分(作者)イメージする夏を集め、そして、集めたいくつかの夏のイメージを、色で表現して夏色コレクションを完成させます。
鑑賞会で夏色コレクションの作者は、自分がイメージした夏を、参加の皆さんに伝えることが出来るのでしょうか。講師が作成の手順などを説明して、講座がスタートしました。
【アプローチ:自分の夏】
先ずは、夏のイメージを集めます。
夏と言えば、花火、すいか、海、かき氷、雲、太陽、青空、祭り、などなど、沢山あると思います。
ビールを思い描いた方もいたのでは?。
作者それぞれに夏のイメージを集めました。
【制作:夏色を描く】
作者自身が予め、縦、横、斜めにマスキングテープを貼ったボードに、作者が集めた夏のイメージを、色(夏色)で表現していきます。ここから先は、作者自身が考えに考えて夏のイメージを色で表現しなくてはなりません。
具体的な形や風景を描くのとは違い、自分自身の頭の中に夏色をまとめないと作業を進めることが出来ません。
作者の脳が目覚めます。
オイルパステルを何色も塗り重ね、グラデーションを付けたり、色を組み合わせて変化をさせたり、作者それぞれに様々な工夫をしながら自分の夏色を探し出しました。
自分がイメージした夏を全て、夏色にしてボードの上に表現が出来たら、最後の仕上げです。
マスキングテープをはがして、最後に自分のサインを書き加えて「夏色コレクション」の完成です。
自分だけの夏色がうまく表現出来たでしょうか。
「私の夏色はこれ。」 「私のはどう?こんな夏の色。」 会話がはずみました。
【鑑賞会】
全ての作品「夏色コレクション」が前方のホワイトボードに貼りだされ、そして、講師がその作品一枚づつ手に取り、作品とその作者紹介しました。(写真 ⇩鑑賞会風景)
作者は、自分がイメージした夏、その夏をどう感じて作品に仕上げたのか、作品への思いを話しました。「海、深い海の青」「真夏の太陽、燃える様な太陽」などなど・・・。
「夏色コレクション」の作者一人一人が、自分の夏のイメージを他の参加者に伝えることが出来ました。そして、作者は、自分の作品に満足している様子が伝わって来ました。
【講座を終わって】
今回の鑑賞会は少し様子が違っている様に感じました。別の参加者の作品を写真に撮ったり、お互いの夏色について会話を交わしたり、今までになく和やかな雰囲気を感じることが出来ました。
今まで、コロナ禍の影響もあって鑑賞会での会話は限られていました。参加者同士もっともっと会話があり、交流があるのが本来のこの講座の姿である様に思います。早く、そうした講座の開催が出来る様、祈るばかりです。
作品は、それぞれ作者が家に持ち帰り、家の壁を飾ったことと思います。
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最後に、皆さんの「夏色コレクション」を紹介します。
活動紹介 : くるねっと