13回目の「脳が目覚めるアート塾・臨床美術体験講座」を、8名の方に参加して頂き、まろにえホールで開催しました。毎回テーマを変えて開催してきた本講座、今回のテーマは「きらめく星座宇宙」、夜空に輝く星々、無限に広がる宇宙を想像し、オイルパステルを使って描きました。
先ずは、くるねっと石川代表の挨拶から、猛暑の中、参加して頂いた皆様に感謝を申し上げて講座が始まりました。講師は何時もの、臨床美術師の天本啓子さん(くるねっと会員)です。
【開講】 夜空に輝く星々、無限に広がる壮大な宇宙を描くと言っても、参加の方々、言葉で聞いたことがあっても、想像することはほとんど無い世界ではないかと思います。
これから何が始まるのか、何を描こうとしているのか、そのヒントをつかもうと講師の話に耳をかたむけていました。
講師は、10万光年、2000億個の星々とか、数千万光年彼方の星雲などと、天文学的な数字を並べながら、資料としての写真を解説し、参加者を星空の世界、壮大な宇宙へと導き、それをイメージするのを助けます。
先ず、講師は、参加者を漆黒の宇宙へと導きます。それは、宇宙を模した黒い用紙に、輝く一つの星を描くことから始まりました。しばらくすると、輝く星が一つ、二つ・・・と数を増やしていきました。
宇宙のイメージが出来上がったのでしょうか、参加の皆さん、宇宙の姿を星の数で表現したり、様々な色の変化や模様や線で表現したりと、それぞれに違った宇宙の姿が描かれてきました。
宇宙を描いた用紙を、宇宙の広がりを感じられるように切り抜き、台紙に貼るのが最後の作業です。この切り抜く作業が大変難しい様子、考えに考えてハサミを入れる様子が伝わってきました。
切り抜いた宇宙をボードに貼って作品に仕上げました。
【鑑賞会】 全員の作品「きらめく星座宇宙」を黒板に貼り出し、鑑賞会が始まります。
講師は一つ一つの作品を取り上げて作者にそ想像した宇宙のイメージを問いかけ、作者は、想像した星空宇宙の姿を語りました。
最初は難しそうな顔をしていた皆さんですが、語り始めれば、イメージ作りから仕上げまでの過程を、楽しそうに話していたのが大変印象に残りました。
作品は、参加者それぞれ個性ある星座宇宙に仕上がり、どれも、宇宙の広がりや奥行きまでも感じられるものであり、そして、宇宙の不思議をも感じられる作品に思えました。
皆さん、未知への挑戦だったと思いますが、「きらめく星空宇宙」を、参加者全員、見事に描くことが出来ました。
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【講座を終わって】 毎回、講座最後の鑑賞会では、自分の感性で思いのまま描いた作品に、作者自身が大変満足している様に感じられます。それは、講師との会話の中に見て取れます。絵の好き/嫌い、上手/下手に関係のない、臨床美術ならではのアートの世界の様に思えました。
今後も機会があればこの講座を開催し、多くの方々に体験して頂きたいと思います。
最後に皆さんの作品を紹介します。
活動紹介 : くるねっと